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日系企業がベトナム製造業と連携する際のネジ調達戦略:現地調達率向上と品質リスク低減の「最適解」

日系企業がベトナム製造業と連携する際のネジ調達戦略:現地調達率向上と品質リスク低減の「最適解」

はじめに

近年、チャイナ・プラス・ワン戦略の筆頭として、ベトナムにおける製造拠点の拡充は加速の一途をたどっています。しかし、進出企業や現地パートナーとの連携において、常に経営課題として浮上するのが「部材の現地調達」です。特に、製品の安全性と品質を左右する最小単位である「ネジ・締結部品」の調達は、単なるコストダウンの手段ではなく、サプライチェーンの強靭化(レジリエンス)を決定づける戦略的要素です。

多くの日系企業が直面するのは、現地サプライヤーの品質管理能力のばらつき、小ロット品への対応力の欠如、そして納期遅延のリスクです。たかがネジ一本の欠品や不良が、工場全体のライン停止を招く事例は枚挙にいとまがありません。本稿では、ベトナム製造業の現状データを紐解きつつ、日系企業が追求すべき「品質・コスト・納期(QCD)」の最適化戦略について、具体的な調達手法とパートナー選定の視点から解説します。私たちオータベトナムが現場で培った知見が、皆様の調達戦略の一助となれば幸いです。

ベトナムにおける部材現地調達の現状と課題

現地調達率の推移と「裾野産業」の未成熟さ

ベトナムへの進出日系企業にとって、現地調達率の向上は喫緊の課題です。日本貿易振興機構(JETRO)の調査によれば、在ベトナム日系企業の現地調達率は年々上昇傾向にあるものの、タイや中国と比較すると依然として低い水準に留まっています。特に、原材料や電子部品に加え、高精度な「締結部品」の調達においては、日系企業が求める品質基準(JIS規格等)を完全に満たすローカルサプライヤーが限られているのが実情です。

ベトナムの裾野産業は成長過程にあり、プレス加工や樹脂成形などの分野では技術向上が見られますが、熱処理やメッキ処理といった「特殊工程」を含むファスナー(ネジ)製造においては、品質の安定性に課題が残ります。結果として、多くの企業がコスト増を承知で日本や周辺国からの輸入に依存するか、あるいは品質リスクを抱えながら現地調達を行うかの二者択一を迫られています。

サプライチェーン寸断リスクと在庫管理のジレンマ

物理的な距離が近いベトナム国内調達であっても、物流インフラやサプライヤーの管理能力によっては納期遅延が発生します。特に、昨今の地政学的リスクやコンテナ不足の影響を受けにくい「地産地消」のサプライチェーン構築は、BCP(事業継続計画)の観点からも重要度が増しています。

しかし、自社で過剰な在庫を持つことはキャッシュフローを圧迫します。必要な時に必要な分だけを調達する「ジャストインタイム(JIT)」を実現するためには、サプライヤー側にも高度な在庫管理能力と、柔軟なデリバリー体制が求められます。

「品質」を担保するための技術的視点

ネジの品質不良が招く重大なリスク

ネジの不具合は、大きく「寸法不良」「強度不足」「表面処理不良」の3つに分類されます。特にベトナムの気候(高温多湿)においては、防錆性能に関わるメッキ処理の品質が極めて重要です。安価なローカル品を採用した結果、輸送中や保管中に錆が発生し、全数廃棄となるケースも少なくありません。

また、高強度ボルトにおいて特に注意が必要なのが「遅れ破壊(水素脆化)」です。これは製造工程で鋼材中に侵入した水素が、時間の経過とともにボルトを内部から破壊する現象であり、外観検査だけでは発見が困難です。信頼できる調達パートナーを選定する際は、こうした専門的なリスクを理解し、適切な熱処理やベーキング処理の管理体制(ISO9001準拠など)を有しているかを確認する必要があります。

オータベトナムが実践する品質保証体制

私たちオータベトナムは、日本の株式会社オータを親会社に持ち、1972年から半世紀近くにわたり蓄積された「部品調達のプロフェッショナル」としてのノウハウをベトナムで展開しています。単なる商社機能だけでなく、自社工場による精密機械加工や検査能力を有している点が大きな特徴です。

ISO9001(品質マネジメントシステム)に基づいた厳格な検査体制を敷き、協力企業からの調達品に対しても、自社内で品質のゲートキーパーとしての役割を果たします。これにより、日系企業のお客様が求める「日本品質」を、ベトナム現地で安定的に供給することを可能にしています。

「少量多品種」時代に対応する調達ソリューション

項目 データ・詳細
日系企業の現地調達率 約37.3%(2022年時点、前年比微増だがタイの57%と比較し乖離あり)
ベトナムの実質GDP成長率 2022年は8.02%を記録、製造業が牽引役
製造業PMI(購買担当者景気指数) 好不況の節目である50近辺で推移しつつ、生産拡大基調
オータベトナム設立 2012年(10年以上の現地実績)
親会社ネットワーク 国内外300社以上の協力工場と連携

引用元: 日本貿易振興機構(JETRO)「2022年度 海外進出日系企業実態調査」、ベトナム統計総局

試作から量産まで:小ロット対応の重要性

現代の製造業では、製品ライフサイクルの短縮化に伴い、「多品種少量生産」への対応力が競争力の源泉となっています。しかし、大手ボルトメーカーの多くは大量生産に特化しており、数千個、数万個単位の発注でなければ対応できない、あるいはコストが跳ね上がるといった課題があります。

ここで重要となるのが、特注ネジの小ロット調達や、試作品製作に柔軟に対応できるパートナーの存在です。オータベトナムでは、自社の切削加工設備を活用したカスタム部品の製作に加え、広範なネットワークを駆使して「必要なものを、必要な数だけ」提供する体制を整えています。これにより、お客様は研究開発段階の試作から、量産ラインの保守部品まで、シームレスな調達が可能となります。

MRO(間接資材)を含めたワンストップ・サービス

ネジやボルトといった生産部品(直接材)だけでなく、工具、手袋、安全靴といった工場稼働に必要な間接資材(MRO)の調達も、業務効率化の鍵を握ります。複数の業者に発注・管理を行うことは、購買担当者にとって大きな負担(見えないコスト)となります。

オータベトナムは、日本の工業用副資材卸最大手であるトラスコ中山株式会社(TRUSCO)の正規販売代理店です。「オレンジブック」に掲載された膨大な点数のプロツールを、ネジと合わせてワンストップで供給可能です。これにより、発注業務の集約化、請求処理の簡素化、そして配送の効率化を実現し、お客様のトータルコスト削減に貢献します。

まとめ

ベトナムにおけるネジ調達戦略は、単に「安い部品を買う」ことから、「信頼できるサプライチェーンを構築する」フェーズへと移行しています。現地調達率の向上はコストダウンに直結しますが、そこには常に品質リスクが潜んでいます。日系企業がこの地で勝ち残るためには、日本水準の品質管理能力と、ベトナム現地の機動力を兼ね備えたパートナーとの連携が不可欠です。

オータベトナムは、ドンナイ省・ホーチミン市近郊という戦略的立地を活かし、精密加工品の自社製造から、TRUSCO製品を含む多品種少量の資材供給まで、お客様の「調達の悩み」を包括的に解決します。現地調達の最適化をご検討の際は、ぜひ一度、私たちのソリューションをご活用ください。

さいごに

サンプルや資料などのご相談は本メールにお返事いただくか、弊社担当営業までご相談ください!

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オータベトナムではねじやボルトの締結部品などの既製品販売をはじめとして、
モノづくりの裾野である切削加工、検査、組み立て、梱包なども対応を行っております。
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URL: https://ohtavn.com/contact/

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